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「コンピュータ講座のテーマ曲」を再現してみました♪ [幻のテーマ曲の再現]

今日から、また新たなカテゴリーの記事を始めていきたいと思います。
題して『幻のテーマ曲の再現』です。
これは、TOQの頭の中でだけ流れている曲を、その通りに再現しようという
途方もないプロジェクトです。もちろん、当時のままに正確に再現することは
できません。しかし、たとえわずかでも実際に音にできればイメージスケッチ
くらいは、聴いてくださった皆さんに伝わるのではないか?とそう考えました。
TOQが苦労して再現した「思い出のカケラ」を聴いてみてください♪




その1回目は、かねて予告しておりました「コンピューター講座」のテーマ曲。
(カテゴリ「余がこんぴゅうたの由来」の記事で、楽曲作成中と伝えてます)

今から50年近くも前のこと、ごく限られた人だけが視聴していた番組なので
おそらくこの記事を読まれた方は、まず実際に聴いたことがないんじゃないか、
と自信をもって言えます。
しかしながら、小学生のTOQにとって、あのテーマ曲のメロディーを聞くと、
それだけでワクワクしたことを覚えています。曲の感じがちょっと近未来的で、
冒頭のハモンドオルガンが奏でる独特のメロディーの部分が、まるで人工音声
みたいに感じて、これから未来が始まるぞ~という期待を抱かせてくれたから!!
独特なフレーズは今でも鮮明に覚えていて、TOQはいつでも再生できました、
自分の頭の中では。。。

そうなんです。あまりにも古い昔のレアな話なんで、資料が何にも残ってない。
当時の録音や、ましてや映像など(家庭用ビデオデッキが開発される前です)。
特にテーマ曲は音源がない!いや、放送していたNHKには探せばあるのかも
しれませんが、それにアクセスするのは困難でしょう。
唯一残っているのは、TOQの個人的な「思い出」だけです。だけど、昔から
いつかその思い出を元に、番組のテーマ曲を再現してみたいと思っていました。


その思いを50年間抱き続けていたら、DTM(デスクトップミュージック)
の環境が手軽に構築できるような時代になっていて、やっとそれが実現できた!
TOQが創った楽曲の「イメージスケッチ」を、皆んなと共有できるのです♪

 拙い作品ではありますが、TOQの頭の中で鳴り続けていた曲を取り出し、
 アンサンブルの編成で演奏してみたものです。手本など全くない状態から、
 すべて手作り(=打ち込み)で完成までに漕ぎ着けた作品です。
 レベルは・・いわゆる「デモ音源」くらいだと思ってください。

とにかく、一度聴いてみてくださいネ♪

作品「コンピュータ講座のテーマ曲」
(TOQが再現 ©TOQ, 2023


ホンモノを聴いたことがある人がいないから、比較される心配がないので(笑)
安心して公開できました。
TOQは曲内で展開されるフレーズの感じから、作曲者は冨田勲さんでは?
と思っていますが、完全再現できてないので著作権は問題ないでしょう。
この時代に信じられないかもしれませんが、創作に際して楽曲をWEBで
検索することは一切していません。だから、作曲者が違うかもしれませんがっっ
 
 
ここからは、TOQが現在のDTMに至るまでの遍歴を披露しておきますネ(^o^)/
あ、すっかり忘れてました!その当時はMTR(マルチトラックレコーダー)
で録音することを「宅録(自宅録音)」とも呼んでましたっけネ。
TOQは自分では「マルチトラッカー」と称していましたが。
 なお、マルチといっても当時は録音媒体がカセットですから4トラック。
 今ではアマチュアでもHDDレコーディングが可能ですよね?

      *   *   *

20代の頃、最初はポータブルキーボードから、次にヤマハのエレピ(76鍵)、
リズムマシン(ヤマハRX21)と買い進み、やがてマルチトラックレコーダー
(TASCAM porta TWO)を購入して、MTRの世界へと突入した☆
それは、別にミュージシャンになりたかったからではなく、自分の頭の中で
鳴り響く曲や音色を再現したかったからだ思う。残念ながらオリジナル楽曲
を創作する才には恵まれてなかったので、ひたすら既存の楽曲の再現の日々。


というのも、その頃「最強のシーケンサー=Mac」と出会って、トラックを
無限に増やせるようになっていたから・・清水の舞台から飛び降りる思いで
購入したMacintosh Plus(当時45万!!)の場合、最大200トラックまで
増やせるソフト「Performer」があった。MIDI出力でFM音源(TX81Z)
につなぐと、複数の楽器のアンサンブルが可能に。さらに、当時流行してた
ゲートエコーのドラム音を再現したくて、マルチエフェクター(SPX90)
も発売されてすぐ購入していた。

だが、TOQは楽器が弾けない!エレピは持っていても、リアルなスピード
で弾きこなすだけのウデはない!となると、エレピは打ち込み用の鍵盤に。。
つまり、創作活動はMacでの打ち込みからスタートするワケだ。

  そのMacにはMIDIコンバーターがつながっていて、そこから音源機器に
  楽器(エレピ)に、とつながるMIDIケーブルが伸びている。
  世はまさにDTMの黎明期だったが、当時はまだMIDIケーブルなしには
  音すら出せなかったのだ!いよいよカセットに録音するというときには、
  まずケーブルの山と格闘しなければならなかった。これ以外にもMTRと
  エフェクターとをつなぐケーブルがあったからだ。
  次第に準備作業が面倒になってきた(部屋も狭いし、、)

最後の頃には、機器のラインアップにPCM音源(ローランドU-110)まで
加わっていたのだが、、これほどの機器を揃えてもなお、理想の音の再現は
出来なかった。。

一方、元々は高度なシーケンサーとして購入したのだが、次第にMacの世界
の虜へとなっていく。なにしろ、Macには面白いソフトが次々と発売された。
(9インチの小さなモノクロディスプレイで展開される"Sim City"とかね)
やがて、引越したのを機にMTRの世界からは離れてしまった。

      *   *   *



TOQが、MIDIケーブルと格闘しながら、苦労して音を出していたのは、
まだ1990年代のことでした。それが、
今はどうだ。MIDIケーブルなしで音が出せるのだ!
パソコン1台あれば、すべて完結してしまう!!
楽器も音源もシーケンサもエフェクターも、ミックス卓さえも一切結線なし
で、ソフト上で出来てしまうのです。いやぁ、スゴイ時代になったものです☆

当時と同じMacの環境ですが、あれからずっとMacひとすじでやってきて、
今のMacで5代目になりました!使ってる音楽ソフトはPerformerからは
変わりましたが、相変わらずMacと音楽との相性はバツグンです。そんな
Macがこの世にあったからこそ、今回このような形で自分の作品を世の中
に提供する機会を得ることが出来ました。故ジョブズには本当に感謝です☆

作品はまだまだ、自分の理想にはほど遠い出来ではありますが、なんとか
1曲分を最後まで完成させたことで一区切りをつけました。今できること
を精一杯盛り込んだつもりです。よろしければ感想をお聞かせください♪


以下、もう少しだけ、TOQの「再現」へのコダワリにおつきあいください(^^;;

<創作ノート>

この楽曲は、全てMacの音楽ソフト「GrageBand(ガレージバンド)」で
作っています。音符の打ち込みはピアノロールの画面から、画面上で音符の
長さを調整して行いました。曲の後半の方は微妙なニュアンスを出したくて、
「クォンタイズ」をあえて掛けていないので、多少モタっていところがある
のはご愛嬌です。

この手のテーマ曲はごく小規模なアンサンブルで演奏されることが多いので、
TOQの耳の中の記憶に従って「ハモンドオルガン」「木管楽器」「木琴」
それに「ピアノ」の編成にしました。ドラムスはなくて、代わりにピアノが
リズムを刻む形。本当はハープが入るのですが、よい音色がないのでピアノ
で代わりにごまかしています。

【トラック構成】
・メロディーライン(ハモンドオルガンの音色)
・サブメロディー (違うハモンドオルガンの音色)
・ベースピアノ  (グランドピアノの音色)
・木管楽器1   (オーボエの音色)
・木管楽器2   (フルートの音色)
・木管楽器3   (クラリネットの音色)
・ピアノ     (スタインウェイの音色)
・木琴      (マリンバの音色)

特にキモとなるメロディーを奏でるハモンドオルガンの音色は、ドローバー
を調整して、できる限り自分のイメージに近づけました。

ソフト音源で嬉しいのは、楽器ごと・トラック単位に独立したエフェクトを
かけて音色を加工してイメージに近づけることができること。以前にMTR
でやっていたときは、コレが出来なかったので(※)

各楽器の配置は、中央に固まらないように左右に振っていますが、音像定位
は所々でボヤけているかと思います。まだまだ、ミックスは未熟ですね。


 ※・・いや、実際には単にTOQの力量が不足のせいだと思います。
    以下は言い訳がましいですけど、、

    音源の生音はそのままでは気に入らないので、エフェクターを通し
    加工したい。しかし、MTRの4トラックのそれぞれにエフェクト
    をかけてから、ミックスするとどうも音像がボヤけてしまう感じが。
    それにSPX-90は、マルチ機能の中から単一機能を選ぶ方式だった
    ので、同時に複数のエフェクトを通すことはできなかった。
    むしろ、各トラックは加工せずに、ミックス時に全体にリバーブを
    薄くかけるくらいの方が仕上がりが自然だったので、そうしていた。

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コメント 4

(。・_・。)2k

難しい話ですねぇ
これでも情報処理の専門学校に3ヶ月通ったんですけどねぇ
2年通わないと卒業できない学校だったので意味なかったです
by (。・_・。)2k (2023-12-15 00:51) 

TOQ

2kさん、元の記事の話ですね。昔話で失礼しました<(..)>
おそらく、そんな昔話は専門学校でも教えてくれませんっっ
こちらの記事では単に音楽だけ、楽しんで頂ければ、と。。
by TOQ (2023-12-15 01:05) 

TOQ

kiyoさん、niceをありがとうございます。なんと、Apple ][の頃から
MIDIの変遷を辿ってこられた方だったのですね!今後は勝手ながら、
同志♪♪と、呼ばせて頂きますネ(^o^)
by TOQ (2023-12-17 10:48) 

TOQ

ずん♪さん、niceをありがとうございます。お楽しみ頂けましたか?
by TOQ (2023-12-18 21:38) 

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